2019.06.23
SANSEEDヨガスタジオ代表の香川です。
現在、代表自身もヨガを勉強中。長時間のデスクワークで抱えてしまった腰痛がヨガのおかげで少し痛みが改善してきています。
今もパソコンに向かってこの記事を書いているのですが、ヨガの実践でインナーマッスルが少しは鍛えられているせいで、正しい姿勢で仕事ができています。
楽にデスクワークができることが実感できるのはいいですよね。生活のなかでヨガの効果が実感できる時間は私にとっても心地のいい瞬間です。
さて、今回は「バンコクの暑さからくる疲れや心理的な停滞感をヨガで解消できる」というお話についてです。
湿度も気温も高いバンコクでは、ついつい冷房の効いた室内にいる時間が長くなってしまい、体が冷え切ってしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
室内と外での寒暖の差で体のだるさなどの疲れも感じる。これを寒暖差疲労と言います。
「寒暖差疲労」は、私たちの体が「寒暖差によって疲労が蓄積した状態」です。
日本でも季節の変わり目に大きな気温の変化があったり、朝と夜とで気温差が激しかったりすると、疲労を溜め込んでしまうことはよくありますよね。
人間の体には、暑いと汗をかくように、外気温の高さに応じて体温調節を行う機能が備わっています。この体温調節の役割を担う神経が、いわゆる「自律神経」です。
この自律神経が正常に機能するためには、一定以上のエネルギーが必要なのです。
この気温差が大きいほどこのエネルギー消費も激しくなります。気温差が激しい状態が続いてエネルギーが枯渇すると、どんどん心も体も疲労してしまうのです。
生活習慣の影響もあります。
タイはじめ常夏の国では、冷たい飲み物を飲む機会が増える方もいるでしょう。私もそうです。
確かに暑いときに飲む冷たい飲み物は、ほてった身体に冷たい刺激がとても爽快です。一時的には身体が冷える感覚はあるでしょう。
しかし冷たい飲み物は飲みすぎることで消化器官等の内臓に負担がかかります。すると血行を悪くし、過度に体を冷やしてしまいます。
こうなると消化不良を起こしたり、下痢や便秘に悩まされることの他、老廃物や毒素が体内に停滞したり、ひどく疲れやすくなったり、食欲がなくなったり、冷え性に悩まされたり、寝不足になることもあります。
こういうストレスへの対応力が追いつかなくなると「不調」として現れます。冷えた体は代謝を下げ、体の末端では血流が滞りさらに体を冷やしてしまいます。
暑さバテの悪循環に陥ってしまう典型的なパターンです。
不調や冷えの防止には、まず代謝を上げて、血液の流れをよくすることが効果的です。
血液の流れがスムーズになれば、栄養を体中に巡らすことができます。老廃物の排出もスムーズになり、結果、体の代謝が上がっていきます。
さらに、血液の流れをよくするには、身体に熱を生みだす筋肉を活性化させることです。筋肉が働くと、体があたたまりやすくなります。そして、筋肉そのものがポンプの代わりとなって血流を促します。
運動をして、汗をかくことはこれらの代謝を上げるためにとても有効です。ただ、やみくもに汗をかけばいいものではありません。自分のもっている体質や心の性質に合わせた適度な運動が必要になります。
運動というと、突然、筋トレを始める方がいます。これにも注意です。
運動の習慣がなかった方、しばらく運動をしていなかった方が、急に筋トレを始めるのは大きなリスクです。大抵は運動の強度が強すぎてしまうからです。
強度の弱い筋トレを行うにしても、トレーニング前後にストレッチングや軽い運動をしてからにした方が良いでしょう。
私の個人的な考えですが、暑さ対策こそ「ヨガ」が最適なものだと思っています。
その理由は、
からです。
ヨガは、きちんと専門家に習っている限りにおいては、運動が過度な負担となるケースはほとんどありません。
筋肉をバランスよく使って、呼吸を意識する動きによって、ゆったりと自分のペースで心身に働きかけることができます。
運動の得意不得意や、体の硬さ・柔らかさに関わらず、ストレスを軽減し、健やかな状態へ調子を整える効果も期待できます。
この結果、暑さに対する対応力・回復力を促すことができるでしょう。
主に呼吸をするときに使われる筋肉を刺激できるので、呼吸をしやすい体に整えます。
そして、筋肉を使った後は緩めます。緊張と弛緩の繰り返しは自分の体がどうなっているのかを知る意識があがり、様々なストレスへの対応力につながります。
疲れは放っておくと大きく健康を損ねてしまいかねない危険のサインです。
しかし、疲れの原因が暑さからくるものであれば、生活習慣と適度な運動で対策は可能だと思いますよ。
まずは疲れすぎないようにすることが1番です。でも疲れを感じてしまったら、ヨガのクラスにでてみてください。しっかり疲れを解消させ、睡眠の質も上げて、良い循環につなげてほしいと思います。